メキシコの首都メキシコシティから車で北東に6時間。雨が多く、豊かな緑が広がる小さな町プエブラ州・クエツァランがあります。この山岳地域の小さな町で1977年に設立されたのがトセパン協同組合です。
メキシコのコーヒー栽培地域における近代化計画がもらたしたものは、生態系と景観の変化でした。本来、メキシコの山岳地帯は複雑で多様性に満ちた森林生態系を持ち、コーヒーは自然に存在する植生の一つでした。しかし近代化農法は自然の摂理を無視した単純化されたコーヒー栽培です。農薬も多投するため、森の多様性やそこに生きる動植物の多様性を失わせてしまうのです。トセパンが活動する地域も含め、メキシコ各地で近代農法が導入されましたがそれは森の豊かさを減少させることになりました。森から鳥が少なくなり、景観も変わり人々が得ていたキノコや果樹などの森からの恵みも少なくなりました。確かにコーヒーの収穫量は近代農法によって増えるのですが、コーヒーの価格も不安定な中では暮らしも安定しません。
そういった状況下で、はやり「森と共に生きていこう」という流れが生まれ、トセパンでは森林農法を復活させ増やしていく取り組みが展開されていきました。
トセパンコーヒーは、メキシコのプエブラ州にある『トセパン・ティタタニスケ協同組合』が森林農法(アグロフォレストリー)によって栽培しています。
森林農法とは森の中で多種多様な植物を栽培する農法です。また、植物を栽培する際は農薬や化学肥料を一切使用せず、有機栽培しているので安心していただけます。さらに、生産に携わる人々にも安心して作業できる環境をつくり、周辺の環境も汚さないため永続的に続けることが出来ます。
世界でも有数な標高の高さを活かしたコーヒーの生産地メキシコ。 最高等級であるSHG規格、有機JAS認証農園産のコーヒーです。
芳醇で香ばしい香り、上品でまろやかな甘味を感じます。後味もとてもさっぱりしています。環境と体にやさしいオーガニックコーヒーです。