タンザニアは、コーヒーの産地として有名です。アフリカ最高峰の山の名前を冠する「キリマンジャロ・コーヒー」は一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
今回、ご紹介するタンジャ農園は赤道直下(南緯3.3度)ですが高地(1,350〜1,880m)のため年中快適な気候です。
ンゴロンゴロのあるアル―シャ州はタンザニアで2番目の大きさ。点在する各地サファリエリアへの結節点でもあり、また隣国ケニアとの貿易の要所としても活気のある都市です。
ここには『ンゴロンゴロ保全地域」という自然保護区があります。
ンゴロンゴロ保全地域局(NCAA)はタンザニア政府管轄下の定評ある野生生物管理機関でンゴロンゴロ保全地域 ( NCAとも呼ばれる) の管理とその堂々とした自然の素晴らしさの保全に努めながら世界トップクラスの観光地にすることを目指しています。
ンゴロンゴロ自然保護区はタンザニア北部に位置し広大なンゴロンゴロ火口と「ビッグ5」と呼ばれる野生動物(ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイ)の生息地となっています。地球上で最も密集した野生生物、息を呑むような景観、山々、世界最大の連続カルデラ、人類進化の歴史など数え切れないほどの自然が残る広大で手つかずの保護区です。
スワヒリ語で「大きな穴」という意味のンゴロンゴロ。約300万年前に火山が大規模な噴火を起こしてできた世界最大の火山クレーターもあります。クレーターのあるンゴロンゴロエリアはゾウやバッファローが農園の周りを自由に歩き回るほど自然と共生した環境であり、大地に根差すその豊かな土地から最高品質のコーヒー生産地域としても有名になってきました。同エリアの中に位置するTANJA農園も標高の高さや火山性のミネラル豊富な土壌が特徴であり、独特で複雑なアロマと良質な酸味のあるスペシャルティコーヒーを中心に提供しています。2023年よりAAIC社がオーナーとなり現地ワーカーへの収穫方法の指導や様々な加工方法のトライアルを通じてより良質なコーヒーの生産を日々目指しています。今回は同農園からタンザニアで伝統的な精製製法であるフリーウォッシュドの良質なお豆さんです。
原産国:タンザニア連合共和国
生産地域:ンゴロンゴロ地区
農園名:タンジャ農園
品種:ブルーマウンテン種・ケント種・SL28種等
標高:1,370m〜1,840m
精製製法:Fully washed(水洗式)のちに天日乾燥
スクリーン:AA
おすすめ焙煎度:中煎り・深煎り
【中煎り】ひと口目だけあれ?ちょっと苦いかな?と感じるかもしれませんが、飲みすすめると旨みと心地よい苦み、ほのかな酸味のいい塩梅のハーモニーを楽しめます。とっても飲みやすいバランスのとれたマイルドコーヒーです。
【深煎り】濃厚なコク、余韻に至るまでずっと続くしっかりとした旨み。それでいて雑味のない苦み。少し冷めるとほんのり甘みも感じられます。コーヒーを飲んだ感をたっぷり味わえる、これぞザ・深煎りです!この時季アイスコーヒーにしても美味ですヨ。