キナジ・ウォッシングステーションはシンビ・ウォッシングステーションの代表でもあるアブドゥルさんが運営するウォッシングステーションです。
元々建設業を営んでいたアブドゥルさんがこうしてウォッシングステーションを作ったのは、彼のおばあさんに影響が大きかったと言います。彼女はコーヒー生産者ながら日常の一部として自分のコーヒーを焙煎して楽しんでいた珍しい生産者で小さなころから祖母とともにコーヒーを楽しんでいたアブドゥルさんはいつか自分もコーヒー生産に携わりたいと考えていたそうです。そうした中でルワンダCOEを契機に各地にウォッシングステーションの必要性が高まり、現在の仕事を活かしながら2013年にシンビ、2016年にキナジと2つのウォッシングステーションを構えコーヒー事業を開始しました。
キナジ・ウォッシングステーションは2016年に設立した新しいウォッシングステーションで、アブドゥルさんの肝いりで高品質なコーヒー生産をスタートし、2018年には2つのロットがCup of Excellenceを受賞した優良なコーヒーウォッシングステーションです。
【生産者目線のサポート】
キナジでは意欲的な農家のコーヒー生産を後押しするために、苗床を設けてコーヒーを生産し、育てた苗を無料で生産者へ配るプロジェクトを進めています。こうした活動は農家の収穫量の安定化や増産により収益向上に繋がります。また、生産者は無理に収穫量を増やすことなく適正な熟度のチェリーだけを収穫し、ウォッシングステーションに持ち込んでくれるため品質の向上にも大きく効果が出ているそうです。こうした活動は生産者との信頼関係に繋がり、アブドゥルさんの理想とする品質にも耳を傾けてくれるようになったと言います。
またアブドゥルさん自身も小さなころからコーヒー生産を見てきた事から生産者が抱える問題を一緒に解決していきたいと望んでおり苗の提供だけでなく、農具の貸し出しなど常に親身に献身的に生産者のケアをしています。
【ハニープロセスへの挑戦】
キナジでは2021年のシーズンからハニープロセスの生産を開始しました。2016年来、ウォッシュドプロセスで培った水槽での比重選別やアフリカンベッドで日々ハンドピックをしてくれている女性スタッフたちのスキルがハニープロセスにおいても高い品質を実現するために活かされています。ルワンダ国内では比較的小さなウォッシングステーションでありながらもまじめで丁寧な生産が評価されているキナジとシンビ。現在は品質を確認するためのラボや保管用の倉庫を新たに建設しており、品質向上へ向けて更なる取り組みを常に実行しています。
【原産国】ルワンダ
品種:ブルボン
生産地区:キナジ、フィエ
農園名:キナジ・コーヒーウォッシングステーション
標高:1600〜1800m
精選方法:ハニープロセス
おすすめ焙煎度:中煎り・深煎り
【中煎り】クセがないのでどなたにもとっても飲みやすいです。なめらかな口当たりで酸味なく、旨みとほんのり甘みも感じます。後味すっきりなので何杯でも飲める感じです。
【深煎り】ひと口含んだだけで「わ!おいしっ!」っと言ってしまうほど。
心地よい苦み、糖蜜のようなコクを伴った甘みがお口いっぱいに広がります。
しあわせいっぱい感じるおいしいおいしいビターコーヒーです。